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慢性腎臓病

慢性腎臓病

慢性腎臓病(CKD)とは、何らかの腎障害が3ヶ月以上持続する場合と定義されています。 症状が出現することはほとんどなく、蛋白尿や腎機能異常(eGFRの測定)により診断されます。
CKDは、心筋梗塞などの心血管病(CVD)合併の頻度が高く、また無症状のうちに腎機能が低下し、透析(透析療法には血液透析と腹膜透析の2種類の方法)や腎移植を必要とすることも少なくないので注意が必要な疾患です。
腎臓の機能が低下している人は高い確率で高血圧・糖尿病を発症していることが多く、特に日本の透析導入の原因第1位は糖尿病と言われています。これらの病気を合併していると心臓や血管に負担をかけてしまいます。また慢性腎不全のために過剰な水分や尿毒素、カルシウム・リンが蓄積することも悪影響を及ぼします。 このような状態が長期化すると、心臓に栄養や酸素を送っている血管が閉塞して心筋が壊死してしまう心筋梗塞や、心臓の機能が低下して十分な血液を送り出せなくなってしまう心不全、脳の血管が閉塞したり、破裂したりすることで起こる脳卒中など、命にかかわる重篤な合併症を引き起こすことがあります。

診断方法については、下記の1、2のいずれか、又は、両方が3カ月間以上持続する場合に腎障害と判断されます。


  1. 腎障害の状態が明らかである
     蛋白尿、または蛋白尿以外の異常、病理、画像診断、検査(検尿/血液)等で腎障害の状態をみとめている
  2. 糸球体濾過量(GFR)が60mL/min/1.73m2 未満

慢性腎臓病(CKD)重症度は、原因(Cause:C)、腎機能(GFR:G)、タンパク尿(アルブミン尿:A)によるCGA分類で評価します。下記の分類表は日本腎臓学会が2012年に発表した「CKD診療ガイド2012」に基づいています。



原疾患 蛋白尿区分 A1 A2 A3
糖尿病 尿アルブミン定量(mg/日) 正常 微量アルブミン尿 顕性アルブミン尿
尿アルブミン/Cr比(mg/gCr 30未満 30~299 300以上
高血圧・腎炎・多発性嚢胞腎・移植腎・その他 尿蛋白定量(g/日) 正常 軽度蛋白尿 高度蛋白尿
尿蛋白/Cr比(g/gCr) 0.15未満 0.15~0.49 0.50以上
GFR区分 G1 >90:
正常または高値
     
G2 60~89:
正常または軽度低下
     
G3a 45~59:
軽度~中等度低下
     
G3b 30~44:
中等度~高度低下
     
G4 15~29:
高度低下
     
G5 15未満:
末期腎不全
     

重症度は尿蛋白(糖尿病が原因の場合はアルブミン尿)と腎機能に合わせて色分けされます。死亡、末期腎不全、心血管死亡の発症のリスクは緑⇒黄色⇒オレンジ⇒赤の順番に上がっています。



治療方法

治療はそれぞれの原因や進行度によって異なり、病態に合わせて治療が必要となります(急性腎不全、慢性腎不全(保存器)、末期腎不全(透析期))。
腎不全の管理を目的とした治療は大きく分けて3つからなり、食事療法、薬物療法、血液浄化療法(腎代替療法:血液透析、腹膜透析)となります。また、根治療法としては腎移植(献腎移植、生体腎移植)があります。

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