国家公務員共済組合連合会 舞鶴共済病院
  日本医療機能評価機構 認定病院  地域医療支援病院認定施設

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臨床工学科


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臨床工学科

ME/CEとは…!!

現在の医療は医療機器なくして成り立ちません。そのため医療機器を専門的に扱う資格が1988年から開始されました。それが臨床工学技士(ME:Medical Engineer)(CE:Clinical Engineer)です。
当院のMEは2016年12月現在で11名にて業務に従事しています。院内の様々な機器を扱っており、従事部門及びメンバーは【手術室:4名】・【透析室:3名】・【心臓カテーテル室:3名】・【院内ME:1名】にて対応しています。※2016年12月現在 従事している技士も様々な地域の学校から入職しています。
MEはまだ新しい資格です。学会認定資格も少ないですが、少しずつ専門性を持った資格取得に励んでいます。

認定資格

   
資格名 人数
透析技術認定士 3人
心血管インターベンション技師(ITE) 3人
3学会合同呼吸療法認定士 4人
不整脈治療専門臨床工学技士 1人
臨床ME専門認定士 1人
医療機器安全管理コミュニケータ(MDIC) 1人
体外循環技術認定技士 4人
 
出身校 人数
神戸総合医療専門学校 2名
神戸常盤大学(神戸常盤短大) 1名
大阪医専 2名
大阪ハイテクノロジー専門学校 1名
川崎医療福祉大学 1名
広島国際大学 2名
東北文化学園専門学校(現 東北文化学園大学) 1名


資格 役職 氏名 担当 資格、その他
臨床工学技士 科長 武田 一哉 心血管カテーテル、透析 心血管インターベンション技師(ITE)
不整脈治療専門臨床工学技士
CIVT近畿地方会運営委員

臨床工学技士

主任 松田 幸大 心血管カテーテル、透析、人工心肺 透析技術認定士
心血管インターベンション技師(ITE)
臨床工学技士 主任 藤田 渉 人工心肺、透析 3学会合同呼吸療法認定士
体外循環技術認定士
臨床工学技士   大槻 真之 機器管理、高気圧、透析 臨床ME専門認定士
認定集中治療関連臨床工学技士
3学会合同呼吸療法認定士
医療機器安全管理コミュニケータ(MDIC)
臨床工学技士   山平 章博 人工心肺、透析、機器管理、高気圧 体外循環技術認定士
臨床工学技士   佐藤 裕太 人工心肺、透析 3学会合同呼吸療法認定士
体外循環技術認定士
臨床工学技士   板橋 由実 機器管理、高気圧、透析 透析技術認定士
3学会合同呼吸療法認定士
認定医療機器管理関連臨床技師
認定集中治療関連臨床工学技士
体外循環技術認定士
臨床工学技士   村上 拓巳 心血管カテーテル、透析 心血管インターベンション技師(ITE)
臨床工学技士   藤原 絃生 心血管カテーテル、透析  
臨床工学技士
臨床検査技師
  東 拓也 透析 透析技術認定士

学術発表の紹介

東 拓也
2014.09.07 第32回北京都透析懇話会「在宅血液透析導入から1年を経て」 
2015.10.15 第27回日本臨床工学会「中規病院における臨床工学技科のありかた」
2016.03.13 第35回北京都透析懇話会「特殊型持続緩徐式血液濾過器SepXirisの使用経験」
2016.05.14 第26回日本臨床工学会「在宅透析導入後における機器操作問題点の検討」
松田 幸大
2016.06.10 日本透析医学会 「脱血圧モニタリングの有用性~導入3年後の変化~」
2016.07.09 CIVT総会 「偏在性高度石灰化病変におけるCrossbow Techniqueが有効であった1例」
大槻 真之
2016.05.15 第26回臨床工学会 「0.014インチ マイクロカテーテルを用いた塞栓術の検討」
2016.12.18 鎌倉LIVE 「2016一枚の写真」
2017.02.18 Japan Endovascular Treatment Conference 2017 「EVT中の血管穿孔に対して0.014インチのマイクロカテーテルを用いてコイル塞栓を行った症例」
2017.10.26

CCT2017 「LCX入口の病変でステントがStuckしたがBuddy Wireからの拡張によってBailoutできた一例」

2018.02.24 JET2018  「L.EIA高度石灰化病変に対してAngle付きMicro Catheter及びCrosserが有効であった一例」
2021.12.13 第96回日本医療機器学会大会「血管撮影室における空気式患者移動具の有効性」
2023.07.21 第33回日本臨床工学会「当院における高気圧酸素療法導入への取り組み」
2024.05.19 第34回日本臨床工学会「当院の集中治療室における臨床工学技士の関わりの変化」
武田 一哉
2015.09.05 大阪イメージングカンファレンス 「OCT画像について」
2015.10.29 CCT2015 「PTAV施行中にINOUE balloonが破損した症例を検討、考察し報告する。」
2015.10.30 CCT2015 「心カテの達人になるために12 モニタリングの基礎 講演」
2016.02.06 京滋奈良カテラボカンファレンス 「テーマ(Pressure Wire)持続ATP投与について基調講演」
2016.05.14 第26回本臨床工学会「FFRのハンズオン講師」
2016.09.30 大阪イメージングカンファレンス 「膠原病疾患患者のIVUS画像を経験」
2016.10.18 共済学会 「高度石灰化病変に対してCrosserとCross bowの適応症例を経験した1例」
2017.03.15 CVIT近畿地方会 「分岐部病変に対しGlider BalloonとOCTワイヤリングが有用だった症例」
2017.10.25 共済学会「当院における機器管理databaseの一元管理に向けての取り組み」
2018.02.10

CVIT近畿地方会「緊急時の対応に向けて当院におけるGRAFTMASTERの最大拡張径Shorteningの検討」

2018.05.20 近畿循環・集中治療カンファレンス「となりの急性血液浄化を拝見!」
板橋 由実
2017.09.16 第27回日本臨床工学会 「好酸球増多症を呈した血液透析患者にH12-4000が奏功した症例について」
2023.07.21 第33回日本臨床工学会 「当院外来における血糖自己測定器の保守管理への取り組み」
2024.05.19 第34回日本臨床工学会 「術後酸素化不良であった患者に対しNPPV用マスク「javalla」を使用した1例について」
村上 拓巳
2019.02.09 CVIT近畿地方会「FFRの負荷薬剤の違いによるドリフトの検討」
2019.09.07 大阪イメージングカンファレンス「OCTを用いてDiamondbackを施行し冠破裂をきたした一例」
2018.11.04 近畿循環・集中治療カンファレンス「FFRの一例」

透析室ME業務

機器管理


人工腎臓装置は高度管理医療機器に指定されており、日々の日常点検・始業前点検・使用中点検・終業点検は勿論の事、定期的な消耗部品の交換をはじめ、当該機器の精度・安全管理を積極的に行っています。

高度医療

水質管理

血液透析に使用される透析液は非常にクリーンなものが求められます。
当院では、専任の臨床工学技士が水質管理を担当し、安全・安心な透析液を提供しています。

高度医療

透析室部門

在宅透析


在宅透析は、医療施設の管理のもとに、 血液透析を自分のライフスタイルに合わせて、患者・介助者が家庭で透析を行う治療です。安心して在宅血液透析を行うために患者と介助者は、透析の知識・技術の習得が必要です。舞鶴共済病院では、患者さまのより良い透析ライフをめざして、医師、看護師、臨床工学技士などの当院スタッフが、在宅血液透析をサポートしています。

高度医療



症例件数

 

血液浄化関連機器

令和3年度
(2021)
令和4年度
(2022)
令和5年度
(2023)
予定透析 11,143名 10,770名 10,279名
在宅透析 4名 3名 3名
CHDF 184件 207件 179件
血漿交換・血漿吸着(PE・PA) 24件 27件 27件
PMX 3件 7件 0件
CART 14件 12件 6件
 

・血液透析装置(東レ:TR-3000MTR3000MA)
・血液透析濾過装置(東レ;TR7700S)
・特殊血液浄化機器(プラソートiQ、JUN55X、MA-03)

高度医療

心臓カテーテル室ME業務

日々進歩する医療現場において、高度機器は必要不可欠です。MEは心臓カテーテル室において高度医療機器を扱うスペシャリストであり、医学的知識と工学的知識を併せ持ち、生命維持装置を安全に使用できるようにサポートして、チーム医療の一端を担っています。


虚血 第一カテーテル室



主にCAG/PCI を行っています。

ME の業務は、1、清潔セカンド業務、2、ポリグラフ業務、3、IVUS 等の操作業務、4、デバイス等の管理
緊急時ではIABP、PCPS なども使用します。

GE社製アンギオ装置を使用し、DoseMap 機能で患者被爆の軽減に努めています。

高度医療



不整脈 第二カテーテル室



ME の業務は、1、清潔セカンド業務、2、ポリグラフ/Lab 等の操作業務、3、PM/ICD/CRT 等のデバイス操作、4、デバイス等の管理
緊急時ではIABP、PCPS なども使用します。

こちらもGE社製のアンギオ装置(バイプレーン)を使用しています。Chase DSA機能を使いEVTなども行っています。

高度医療



症例件数

 

新カテーテル室 2014年10月 Start

検査・治療内容/年度 令和3年度
(2021)
令和4年度
(2022)
令和5年度
(2023)
CAG(心臓カテーテル検査) 444件 421件 372件
PCI(経皮的冠動脈インターベンション) 219件 181件 193件

ABL(経皮的カテーテル心筋焼灼術) EPSを含む

114件 106件 82件
ペースメーカー移植術 31件 34件 35件
ペースメーカー交換術 27件 32件 31件
両室ペースメーカー移植術 4件 6件 5件
植込型除細動器移植術 7件 2件 3件
EVT(末梢血管形成術) 25件 28件 29件
PM/ICD/CRT遠隔モニタリング患者数 299件 343件 358件
 
高度医療

遠隔モニタリングとは

従来の定期外来では、心臓デバイス(ペースメーカー、ICD、CRTなど)を植込み後の患者様は半年に1度のペースメーカー外来で心臓デバイスチェックを行っていました。
しかし、その半年間に不整脈などのイベントやデバイスの機能異常が起こっていた場合の把握ができないというデメリットがありました。
遠隔モニタリングは、その欠点を補う機器になります。

遠隔モニタリング

遠隔モニタリングを行うためには、ご自宅に上記の専用中継機器を設置して頂きます。この機器を通し、心臓デバイスの情報を、外来受診することなく当院で閲覧することが可能となります。

遠隔モニタリング2

また、アラート機能の設定も可能で、不整脈や心臓デバイスに異常を生じた場合には当院へ情報が通知され、異常などに対して早期介入が可能となります。
この様なメリットがあり、日本不整脈心電学会から『遠隔モニタリングの有用性は高く、心臓植込型デバイス患者において標準的な管理手段としてこの導入が推奨される』と提示されています。

2018.04.01からクライオアブレーションを開始しました。
 クライオアブレーションは、現時点で施設認定を受けた病院のみで施行できます。当院では、施設認定に必要な日本不整脈心電学会認定不整脈専門医、臨床工学技士、クライオアブレーションが可能なカテーテル室も備え、更に1年間30症例以上の心房細動カテーテル治療施行の条件もクリアできており、4月1日よりクライオアブレーションを導入致しました。

日本メドトロニック株式会社提供


2018.04.01からリードレスPMを開始しました。
 リードレスPMは、カプセル型で本体を皮下に植え込むのではなく、カテーテルを用いて心臓内に送り込み、小さなフックで直接心壁に取り付けられ、先端の電極を通じて電気刺激を送りペーシングを行います。従来のペースメーカーは、外科手術で皮下ポケットを設けて装置を植え込み、静脈を通して、リードを心臓内に留置する必要がありました。リードレスPMは、このような皮下ポケットもリードも不要なため、それらに関連した合併症のおそれがありません。また、外科手術による 胸部の傷もなく、外からは装置のふくらみもないため、装置を意識することなく生活できます。

日本メドトロニック株式会社提供



院内ME業務


ME機器管理


人工呼吸器、患者監視装置、シリンジポンプ、低圧持続吸引器などはME 室にて中央管理を行っています。これらのME 機器は、使用後ME 室で終業点検や定期点検を行い、必要時にはいつでも使用できるよう修理・調整しています。
院内の各部署に常時配置されているME 機器(除細動器など)や使用中のME 機器(人工呼吸器やPCPS、IABP など)は、担当の臨床工学技士が使用場所にて保守・点検、操作を行っています。

高度医療


生命維持管理装置管理


人工呼吸療法をおこなっている患者様に対し、病棟ラウンドをおこなっています。また、除細動器の点検なども実施し、安心・安全な医療を提供できるよう努めています。

高度医療


人工呼吸器 9台、低圧持続吸引器 7台、PCPS 2台、NIPPV 11台、IABP 3台
各病棟での点検、シリンジポンプ 77台、保育器 5台、輸液ポンプ 90台、除細動器 16台、AED 4台

高度医療



年間点検台数
令和3年度
(2021)
令和4年度
(2022)
令和5年度
(2023)
人工呼吸器 125件 189件 218件
PCPS 12件 12件 9件
IABP 31件 19件 21件
シリンジポンプ 144件 168件 230件
輸液ポンプ 151件 145件 127件
低圧持続吸引器 12件 12件 12件
除細動器 123件 144件 168件
AED 87件 85件 85件
血糖測定器 52件 175件 58件
自作機器管理ソフト作成

使用状況に応じその都度作り直したりしています。

手術室ME業務


人工心肺業務


心臓・大血管手術では、一時的に心臓と肺の機能を停止させる必要があります。そのため、私たち臨床工学技士が人工心肺装置を用いて心臓・肺の機能を代行し、全身の血液循環・ガス交換を行っています。
臨床工学技士が2 名以上携わり、人工心肺装置・心筋保護装置の操作を行い、医師・看護師と常に連携を取りながら、円滑かつ安全に手術が行われるように日夜業務に励んでいます。

高度医療


ステントグラフト


ハイブリッド手術室にて行われるステントグラフト内挿術(TEVAR/EVAR)において、臨床工学技士は機器に関連した使用・介助をおこなっています。
本術式において医師、看護師と協働しています。

高度医療


自己血回収装置


当院では、心臓外科・血管外科の手術に用いており、血液の有効利用に勤めています。また出血した自己血を濃縮・洗浄して使用するため、他家血の輸血量を減少することができ、輸血に伴う合併症も低減させることが可能となりました。

高度医療



OPE室部門

症例件数

 

人工心肺装置

令和3年度
(2021)
令和4年度
(2022)
令和5年度
(2023)
予定人工心肺 32件 42件 46件
緊急人工心肺 6件 6件 15件
予定血液再回収 63件 68件 62件
緊急血液再回収 8件 8件 19件
血小板採取 30件 22件 27件
MAZE 6件 5件 3件
幹細胞採取 0件 0件 0件
ステンドグラフト 37件 46件 47件
 

高度医療

関連施設

すこやかの森は、家庭や地域との結びつきを大切に、介護を必要とする高齢者の自立を支援し、家庭復帰を目指す施設です。

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