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循環器内科
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虚血性心疾患とは、心臓が動くために必要な酸素や栄養を送る冠動脈に動脈硬化が進んだ結果、血液の流れが悪くなり心筋の一部が酸素不足(虚血)になる病気の総称で、心臓突然死など生命予後に関わる急性冠症候群(急性心筋梗塞・不安定狭心症)や慢性的に経過し症状の安定している狭心症(労作性狭心症・冠攣縮性狭心症)があります。主な症状は、前胸部・左肩・心窩部のしめつけられるような痛みで時に歯痛や息切れ症状を伴い、発作的或いは持続的に出現します。治療は薬物療法の他に循環器内科医が行う経皮的冠動脈インターベンション治療(PCI)と心臓血管外科医が行う冠動脈バイパス術(CABG)があります。PCIとは、手や足の動脈からカテーテルを介して冠動脈にアプローチし、動脈硬化病変にガイドワイヤーを通過させてバルーンカテーテルやステントを用いて血行再建を行う治療法です。局所麻酔にて施行でき、開胸術を行わずに済むなど外科的治療よりも低侵襲なところがメリットで、入院期間も数日から1週間と短期間です。
当科では急性冠症候群患者を24時間体制で受け入れており、専門スタッフと共に迅速なPCIを心がけております。また、下記のような石灰化病変や慢性完全閉塞病変(CTO)など複雑病変に対するPCIも積極的に行っており、その治療実績から近隣の病院から紹介患者さまを受け入れています。更に、心臓血管外科との合同カンファレンスを定期的に開催し、患者様に最適でより良い医療を提供できるよう日々努めております。
症例①; 64歳, 男性. 労作性狭心症
症例②; 72歳, 男性. 無症候性心筋虚血