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病理部門
病理組織検査とは手術で摘出された臓器、胃カメラなどで採取された臓器等、人体から採取されるおおよそすべてのものを検査対象とし、細胞や組織のかたちの変化を肉眼的、顕微鏡的に観察し、病気の診断を行う検査です。この検査結果を基に治療方針や手術の術式が決定されることが多く、重要な検査です。
検体処理 |
薄切 |
染色 |
術中迅速診断は手術中に摘出された生組織を急速凍結させて、クリオスタット(凍結用ミクロトーム)を用いて凍結切片を作製し病理診断することです。術中迅速診断は腫瘍の良性・悪性の診断と組織型の決定に加えて、断端検索では切除部分の癌の有無を確認して追加切除が必要かどうかを決定します。
当院では2000年より福井大学附属病院病理部と連携し、遠隔病理診断※(telepathology:テレパソロジー)を行っています。これにより、病理医来院日ではない日でも術中迅速診断が可能となっています。
※遠隔病理診断:バーチャルスライド(スライドガラスをスキャンし、高解像度なデジタルデータに変換したもの)を用い、病理医等がサーバーにアクセスして病理標本を観察し病理診断を行うこと。
クリオスタット |
バーチャルスライド |
実際の現場では一連の流れを30 分以内で行っています。
細胞診検査とはいろいろな検査材料(婦人科材料・胸腹水・尿・喀痰等)から異型(悪性)細胞を発見し、細胞の診断を行う検査です。細胞検査士の認定を受けた臨床検査技師が標本作製から行い観察し総合的に判断します。その細胞から細胞専門医が細胞診断を行い、臨床に報告します。