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病院長あいさつ
昨年4月に病院長を拝命し、1年経過いたしました。改めて、本年度の抱負も兼ねましてご挨拶させていただきます。
最初に新年を迎えて以降、能登半島地震の復旧に関する記事、報道を見聞きいたしております。被災された住民の方々に改めて、謹んでお見舞い申し上げます。当院からも、2名の職員が医療支援のため、現地に赴きました。震災を含む自然災害は予期せずに発生するものです。今回の震災から学びえた教訓を礎に、院内での各種災害対策(風水害や疫病パンデミックなど)も念頭においた、より精緻な体制作りを管理者として構築してきております。本年1月に舞鶴市との災害対策の相互連携に関する締結が完了しましたことも、合わせてご報告申し上げます。
院内の運営に関しまして大きな動きとして、本年より「働き方改革」が始動いたします。医師に関しましては労働衛生の観点から、年間960時間以内の超過勤務の制限が施行されます。急性期疾患の診療を主体とする当院にとりましても、職員の健康管理と、患者さんの良質な加療の維持の両面から運営のかじ取りをしなければなりません。管理者として、きめ細やかな配慮を行う所存でございます。
本年1月に開催されました、地域医療シンポジウムでもご報告いたしましたように、医師・看護師の減少が当院の喫緊の課題となっております。医師に関しては、京都府立医科大学とのさらなる連携を継続いたします。看護師の職務に関しては、特に夜勤可能な職員の確保に向けて、組織再編も進めております。医療の質の維持を最優先とし、職員と協力しながら、効率的な組織運営を実践してまいります。
舞鶴共済病院は、1907年、舞鶴海軍工廠職工共済病院として誕生いたしました。117年の伝統を有し、京都府丹後・中丹地域、福井県嶺南地域を中心に、地域医療の中核病院としての役割を担っております。当院の理念は、1)良質で安心な医療、2)患者を中心とした医療、3)地域との積極的な連携でございます。上記理念を土台に、感染対策や医療安全といった院内管理も継続的に構築してまいりました。今後包括医療、高齢者医療を中心とする、全人的医療を推進するために、オールラウンドな専門性の高い診療体制の充実が必須と考えております。
関係者の皆様方におかれましては、今後も引き続きご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
令和6年4月1日
舞鶴共済病院
病院長 沖原 宏治