国家公務員共済組合連合会 舞鶴共済病院
   日本医療機能評価機構 認定病院  地域医療支援病院認定施設

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がん治療のご案内

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診療内容

がん診療内容について

当院ではがん診療ガイドラインに準拠、適切な治療を行っております。


胃がん
 胃がんに対しては、胃癌取り扱い規約、胃癌診療ガイドラインに準拠し、消化器内科・外科が連携し、病期に応じ適切な治療を行っています。
 リンパ節転移のリスクの低い早期胃がんに対しては、消化器内科にて、内視鏡的粘膜切除術の他、2020年からは、症例に合わせ内視鏡的粘膜下層剥離術も行っており、年間の実績は14件となっています。
 また、内視鏡治療の適応にならないがんに対しては、手術を行っていますが、進行度に応じ、鏡視下手術も積極的に行っています。進行がんに対しては、再発の少ない治療を目指しています。
 化学療法も積極的に行っており、術後補助化学療法の他、再発、切除不能がんに対しても、薬剤師の他、がん化学療法認定看護師、緩和ケア認定看護師と連携し、抗がん剤治療、緩和ケアを行っています。
大腸がん
 大腸がんに対しては、大腸癌取り扱い規約、大腸癌診療ガイドラインに準拠し、消化器内科・外科が連携し、病期に応じた治療を行っています。
 早期がんに対しては、内視鏡的粘膜切除術の他、上部消化管と同様に内視鏡的粘膜下層剥離術も行っており年間実績は22件となっています。
 手術については、腹腔鏡下手術を積極的に行っており、大腸がん手術76件の内、腹腔鏡下手術は33件(43%)となっています。
 また、術前化学療法の他、術後補助化学療法、再発に対する化学療法、緩和ケアについても、がん化学療法認定看護師、緩和ケア認定看護師と連携して行っています。  今後、ロボット手術の導入も計画しています。
肝臓がん
 肝臓がんに対しては、肝臓癌取り扱い規約、肝臓癌診療ガイドラインに準拠し、進行度に応じ、適切な治療を選択しています。手術の他、塞栓療法、化学療法も行っております。
胆嚢がん・膵臓がん・胆管がん
 上記がんに対しては、取り扱い規約、診療ガイドラインに準拠し、進行度に応じ、適切な治療を行っています。手術の適応にならない進行がんに対しては、化学療法の他、内視鏡処置等による対症療法、緩和ケアを行っています。
乳がん
 乳がんに対しては、乳癌取り扱い規約、乳癌診療ガイドラインに準拠し、診断、治療を行っています。診断については、マンモグラフィー、超音波検査の他、コアニードル生検で診断を確定しています。さらにMRI検査にて腫瘍の広がりを厳密に評価し、乳房温存もしくは胸筋温存乳房切除術を選択しています。また、術中に病理検査を行うことで、腫瘍の取りこぼしを防ぐとともに、リンパ節切除の有無を判断しています。さらに、術前術後の、化学療法、ホルモン療法の他、近隣病院に依頼し、放射線治療も行っています。
 再発、切除不能乳がんに対しても、積極的に適切な化学療法を行うだけでなく、緩和ケアについても、薬剤師、緩和ケア認定看護師他、緩和ケアチームが連携し、行っております。
腎がん
 腎がんに対しては、腎癌取り扱い規約、腎癌診療ガイドラインに準拠し、適切な治療を行っています。  腎がんでは進行がんであっても、手術が第一選択であり、腎摘除術(腎臓を腫瘍ごとすべて取り出す)を腹腔鏡下あるいは開腹による手術を、進行度にあわせて、適切に施行しています。
腎部分切除術については、ロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術が保険適応となりましたが、希望される方は同手術を行っている施設へ紹介しています。

転移を有する腎がんの症例に対しては、まずチロシンキナーゼ阻害薬、mTOR阻害薬を用いた分子標的治療を行い、治療に抵抗する症例に対しては免疫チェックポイント阻害薬(ニボルマブ)を用いた治療を施行しています。
膀胱がん
 膀胱がんに対しては、膀胱癌取り扱い規約、膀胱癌診療ガイドラインに準拠し、適切な治療を行っています。筋層に浸潤していない表在性(早期)の膀胱がんに対しては、尿道から内視鏡を挿入し、がんを切除する経尿道的膀胱腫瘍切除術を施行します。いくつものがんが膀胱内にできている患者さんでは、膀胱内再発しやすいため、再発予防として膀胱内に薬剤(BCG、抗がん剤)を注入する治療を外来で行っています。

 筋層に浸潤している進行がんに対しては、膀胱全摘除術、化学療法を組み合わせて治療を行っています。膀胱全摘除術後の尿路変向については、回腸導管造設術、尿管皮膚ろう術、回腸新膀胱造設術などを行っています。
前立腺がん
 前立腺がんに対しては、前立腺癌取り扱い規約、前立腺癌診療ガイドラインに準拠し、適切な治療を行っています。
 前立腺がんでは進行が遅いがんがあり、ごくわずかにがんを検出した症例では、年齢なども考慮し、すぐに治療しない前立腺癌監視療法も積極的に取り入れています。また手術適応があると考えられる患者さんには、ロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術を行っています。放射線治療を希望される方は同治療を行っている施設へ紹介しています。進行した前立腺がん患者に対しては、男性ホルモンを抑える内分泌療法を施行しています。内分泌療法としては精巣摘出術、LH-RH製剤と抗アンドロゲン剤を組み合わせて施行しています。内分泌療法に抵抗を示す前立腺がん(去勢抵抗性前立腺がん)に対しては、新規薬剤であるアビラテロン、エンザルタミド、アパルタミドなどを用いる治療またはドセタキセル、カバジタキセルを中心とした抗がん剤治療を施行しています。

骨転移を有する去勢抵抗性前立腺がんに対しては、塩化ラジウム(223Ra)をガイドラインに準じて施行しています。
子宮頸がん
 子宮頸がんに対しては、子宮頸癌取り扱い規約、子宮頸癌診療ガイドラインに準拠し、適切な治療を行っています。近年子宮頸がんは若年化傾向にあり、当院でも20-30代の前がん病変(異形成)~初期がん患者がみられます。stage1A期までの初期がんでは子宮頸部円錐切除術を慎重に行い、のちの妊娠に影響されるため治療方針を考慮します。円錐切除後では妊娠・分娩経験患者も多く、当院産科外来・周産期センターでの妊娠分娩管理も継続的に行っています。1B期以上の浸潤がんでは広汎子宮全滴術による根治を目指しますが、困難な場合は近医において放射線治療のできる病院と連携をとり全身化学放射線同時療法を行っています。
子宮体がん
 子宮体がんに対しては、子宮体癌取り扱い規約、子宮体癌診療ガイドラインに準拠し、適切な治療を行っています。本邦において体がんの罹患数は年々増加傾向にあり,日本人女性の未産化・生活習慣の変化に合わせてますます増加すると予測されます。  進行体がんが疑われる症例では手術療法に加えて化学療法を追加し予後の改善を図っています。 今後は初期がんでの早期発見を目指し、早期の体がんに対しては低侵襲で術後のQOLを重視した腹腔鏡手術の提供も進めていく予定です。
卵巣がん
 卵巣がんに対しては、卵巣癌取り扱い規約、卵巣癌診療ガイドラインに準拠し、適切な治療を行っています。卵巣がんは3つの婦人科悪性腫瘍のうち一番発見が困難で治療も難しいがんとなります。初期には症状がないためⅢ期以降の進行がんで発見される場合や、骨盤CTで偶然に発見される場合があります。初期の若年者に対しては妊孕性温存手術も考慮する必要があり、術後の妊娠・分娩も可能にはなります。Ⅲ期以上の進行がんやハイリスク症例では術後の再発予防に原則術後化学療法を施行します。今日では外来で可能なパクリタキセル+カルボプラチンを標準治療とした化学療法が選択され予後の改善を目指しています。 予後・QOLの改善を図るよう努力し続けています。

 婦人科領域の悪性腫瘍は、子宮頸がん・子宮体がんおよび卵巣がんの3つを中心に治療していますが、そのほかに腟・外陰がんや子宮肉腫などの稀少腫瘍の治療も行っています。
頭頚部がん
 頭頚部がんに対しては、頭頚部癌取り扱い規約、頭頚部癌診療ガイドラインに準拠し、病期に応じた適切な治療尾を行っています。放射線療法に関しては、舞鶴医療センター放射線科と連携し、治療を行っています。放射線療法中は治療に伴う痛みや、粘膜炎からの感染のリスクが高く、できるだけ苦痛や合併症を軽減するために、積極的に緩和ケア認定看護師、栄養士、歯科医師、歯科衛生士などと連携を行っております。

 頭頚部領域は、食事、発声、呼吸など重要な機能が集約した部位であるため、早期がんに関しては、できるだけ機能温存を考慮した治療を選択しています。進行がんなどで、放射線療法、化学療法、手術療法を組み合わせた集学的治療が必要な場合は、近隣の大学病院と連携を行い、適切に治療を行っています。
口腔がん
 口腔がんに対しては、口腔癌取り扱い規約、口腔癌診療ガイドラインに準拠し、病期に応じた適切な治療を行っています。早期の口腔がんでは、手術が第一選択となります。進行度によっては、拡大手術、放射線治療、化学療法を行います。
 口腔領域は、咀嚼・発声・嚥下などの生命維持や日常生活の質の維持のために重要な部位となります。治療後にいかに口腔機能を確保し生活の質を維持するかが重要で、術後の顎口腔機能とそのリハビリ、補綴処置(とその補綴の為の追加手術や治療)も同時に見据えて治療を行っていきます。切除する範囲が大きく、再建(腕、足、体など他の部位から組織や骨を採取し移植を行うこと)の必要性が考えられる場合や集学的治療は、大学病院などへ紹介させていただく場合もあります。
肺がん
 肺がんに対しては、肺癌取り扱い規約、肺癌診療ガイドラインに準拠し、適切な治療を行っています。当院で肺がんを診断された場合、当院には呼吸器外科がなく、放射線治療も行っていないことから、外科治療や化学放射線療法の適応となる肺がんの治療は当院で完結できないため、必要に応じて専門施設に御紹介することになります。薬物療法がメインの治療法となる肺がんに対しては、化学療法・免疫チェックポイント阻害薬や分子標的治療薬による治療を総合内科にて行っております。支持療法や緩和ケアが必要となる肺がん患者様にも対応しています。

関連施設

すこやかの森は、家庭や地域との結びつきを大切に、介護を必要とする高齢者の自立を支援し、家庭復帰を目指す施設です。

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