歯科口腔外科における　新型コロナウイルス感染症対策

現在、新型コロナウイルス（COVID-19）感染症が全国的に問題となっておりますが、口腔の手術では、唾液や血液の混じったエアロゾルの発生の可能性があり、他部門と比較して新型コロナウイルス感染のリスクが高いと考えられております。歯科口腔外科で全身麻酔の手術麻酔の手術をする場合、院内感染のリスクを下げ、患者さんの安全を確保するために、入院前に外来で新型コロナウイルスPCR検査を受けて頂いております。結果は2～5日で分かります。ただし感染を否定することのみを目的としたPCR検査を行うことはできませんので、ご了承ください。

歯科口腔外科の診療では、唾液や血液を含んだエアロゾルを発生する可能性のある処置や治療が多く、歯科口腔外科の診療室がクラスターの発生源となるリスクを減らすため、当面の間は、次の緊急性のない外科処置や治療は控えるか延期とさせて頂いております。

　・緊急性のない回転切削器具を用いる手術や親知らず等の抜歯は延期します。 　・エアロゾルが発生する口腔清掃、歯科処置も原則として延期もしくは省略させて頂きます。

ご迷惑をお掛けしますが、院内感染予防のため、なにとぞご理解とご協力の程よろしくお願い申し上げます。

特徴

当院の歯科口腔外科は北近畿の地域医療に貢献することを目的に、平成１８年４月３日に開設されました。現在の口腔外科は歯科医師３名体制で診療を行っており、診療日時は月曜・木曜は手術日で、火曜・水曜・金曜は外来診療を行っています。（詳細な診療スケジュールは外来担当表にてご確認下さい。）そのほかインプラント外来、矯正外来※を行っております。
主な診療内容として口腔内外の外科処置を行っています。具体的には、親知らずの抜歯、歯の膿の袋の治療、あごの関節の不具合の治療、あごの骨折治療、口腔内の悪性・良性腫瘍切除、上下のあごの顎の骨の不調和の外科矯正、インプラント・インプラントに伴う外科処置、睡眠時無呼吸症候群のマウスピース作製、治療を受ける際に全身麻酔が必要な方の歯科処置、全身的な病気をお持ちの方の歯周病管理などといった治療を行っています。
基本的には通常の歯科治療一般についてはお近くの歯科医院の先生にお願いいたしておりますので、ご理解の程宜しくお願いいたします。

※矯正治療について、2009.03.01に保険が適応される歯科矯正、ならびに顎矯正手術が行える医療機関の指定を受けました。

次の２項目に該当する歯科矯正治療には保険が適応されます。 （歯科矯正治療は通常は自費診療となります）

唇顎口蓋裂、ゴールデンハー症候群、鎖骨・頭蓋異形成症、クルーゾン症候群、トリーチャーコリンズ症候群、ピエール・ロバン症候群、ダウン症候群、ラッセル・シルバー症候群、ターナー症候群、ベックウィズ・ヴィードマン症候群、尖頭合指症などが該当疾患として指定されています。

顎離断等の手術を必要とする方の術前術後の歯科矯正治療いわゆる骨格的な原因による上下のあごの咬み合わせの不調和。
上記に該当するのではと思われる方は一度口腔外科にご相談ください。

手術実績

当科では、中央手術室で主に全身麻酔手術をおこない、局所麻酔手術でも全身管理や術後管理が必要な方に対して、入院の下、外来でおこなっています。その他、抜歯を含めた小手術を中心に、外来にて多くの日帰り局所麻酔手術を行っています。

※複数種類の同時手術のケースでは、それぞれを１症例と数えています。

※上記以外に外来では、外傷に対する処置、異物除去術、歯槽骨や顎骨の形成術、軟組織形成術、消炎手術、その他の処置や手術を適宜行っています。