専門領域

当科では、全ての年齢層の患者さんに対して総合的な医療を提供しています。スポーツ整形外科・小児整形外科・脊椎外科・股関節・足部、足関節、手部、手関節、肩関節に対応しています。保存的治療、手術的治療の適応を見極め、他科との連携を密接にすることで、機能の温存、疼痛の軽減に努めています。また、日常生活指導により、疾病の発生を減少させることにも力を入れています。

特徴

・大腿骨近位部骨折への取り組み

高齢者の大腿骨近位部骨折は、全骨折中、最も症例数が多く日本国内では1日あたり400～500人/日が受傷していると考えられています。

患者さんのほとんどが65才以上の高齢者で、症例数は年々増加の一途です。

受傷後から手術までの待機期間が、合併症の予防や予後の向上のために重要とされており当院でも麻酔科・内科など複数診療科協力のもと、速やかな手術の実現に尽力しております。令和二年の搬送～手術の平均待機日数は、約1.5日と最も早い水準でした。

・骨粗鬆症への取り組み

患者さんに対してもほぼ全例に信頼性の高いDEXA法（Dual Energy X‐ray Absorptiometry)による骨密度検査を実施し、正確な骨密度把握に努めるとともに、退院後も骨折再発防止のための定期的な治療・検査を実施しております。

取り扱う疾患

手術実績に掲載している疾患を中心に、脊椎、上肢（腕・手など）、下肢（大腿、足など）と、幅広い疾患を対象としています。その中でも、人工膝関節置換術は、加齢に伴う膝間接の変形により生じた痛みや変形を改善し、日常生活を有意義に送っていただくことができる手術です。

多職種による画像カンファレンスの開催

当科では、看護師・リハビリテーションスタッフ・薬剤師・診療放射線技師など、入院治療が必要な患者様を中心に、多くの情報を共有するためのカンファレンスを定期的に開催しています。多職種がお互いにその知識研鑽を図ることで医学的知識や技術向上につながり、チームで患者様の機能回復を支援することができると考えています。

手術実績