一般外来受付時間/午前8:30~11:30 休診日 /土曜・日曜・祝日(急患対応あり) |
放射線技術科
放射線科の信条は、患者被ばくの低減を図りつつ、情報量の多い画像を診療部に提供すること。それは患者さんの権利を守り診療放射線技師の責務であると考えております。大学等医療最先端病院に引けを取らないこと、他病院の同職種から高い評価を得ることを念頭に置いて、日々刻苦勉励しております。そのために➀各種認定専門資格の取得 ②学会発表 ③論文執筆 等に積極的に取り組み、各モダリティにはスキルの高い専門技師を配置しております。
放射線技術科 科長 小川 武
役 職 | 氏 名 | 担 当 |
放射線科科長 | 小川 武 | MRI・TV |
放射線科科長補佐 | 北井 孝明 | CT・TV |
放射線科副主任 | 兵藤 康弘 | RI・CT |
放射線科副主任 | 池田 雄士 | MRI・CT・TV |
診療放射線技師 | 森川 敬斗 | RI・CT・MRI |
診療放射線技師 | 北野 琢也 | CT・Angio・RI |
診療放射線技師 | 三宅 悠司 | CT・Angio・MMG・MRI |
診療放射線技師 | 植村 楓 | 一般撮影・MMG・TV |
診療放射線技師 | 新谷 穂乃香 | 一般撮影 |
看護師 | 戸田 清美 | CT・MRI |
看護師 | 桂 映子 | CT・RI・MRI |
医療助手 | 加藤 真紀 | 受付業務・撮影補助 |
医療助手 | 浜本 美幸 | 受付業務・撮影補助 |
・金沢大学医学部保健学科放射線技術科学
・徳島大学医学部保健学科放射線技術科学
・京都医療科学大学医療科学部放射線科
・岐阜医療科学大学放射線技術学科
・鈴鹿医療科学大学保健衛生学部放射線技術科学科
・神戸総合医療専門学校診療放射線科
・大阪行岡医療専門学校放射線科
・1.5T MRI (SIEMENS)
・320MDCT(Canon)
・血管撮影装置×2 (GE)
・骨塩定量装置 (HOLOGIC)
・乳房撮影装置 (FUJIFILM)
・核医学診断装置 (GE)
・FPD TV×2 (TOSHIBA)
・FPD 撮影装置×3
・CR撮影装置 (島津)
・ポータブル撮影装置(島津)
・ポータブル撮影装置(Canon)
・ESWL (SIEMENS)
・歯科撮影装置 (ASAHI)(AXION)
・医学物理士 (日本医学物理士認定機構)
・磁気共鳴専門技術者(日本磁気共鳴専門技術者認定機構)
・第1種放射線取扱主任者 (原子力規制委員会)
・血管撮影・インターベンション専門放射線技師(日本血管撮影・インターベンション専門診療放射線技師認定機構)
・マンモグラフィ撮影認定技師 (日本乳がん検診精度管理中央機構)
・大腸CT検査認定技師 (日本消化器がん検診学会)
・核医学専門技師 (日本核医学専門技師認定機構)
・マンモグラフィ施設画像認定施設 (日本乳がん検診精度管理中央機構)
・大腸CT検査技術認定施設(日本消化器がん検診学会)
・日本放射線技術学会 ・医学物理士会 ・医学物理学会 ・日本磁気共鳴医学会 ・日本核医学技術学会
・日本消化器がん検診学会 ・ヨーロッパ放射線学会 ・消化管先進画像診断研究会(GAIA) ・日本救急医学会 ・IVR学会
・日本放射線技師会 ・MR研究会 ・IVR学会
・日本放射線技師会 ・日本放射線技術学会 ・日本磁気共鳴医学会 ・北米放射線学会 ・ヨーロッパ放射線学会
・日本核医学技術学会 ・日本消化器がん検診学会
・日本放射線技術学会 ・日本消化器がん検診学会 ・その他学術誌 多数
放射線科ではすべての装置におきまして積極的に共同利用も行っております 。
ご予約の際には、放射線科直通電話0773-66-1526
その他ご質問は、 地域医療連携室直通電話0773-66-1508
病院代表0773-62-2510までご連絡ください。
MRI検査とは(Magnetic Resonance Imaging磁気共鳴画像) 非常に強い磁石と電磁波を利用して体内の様々な断面を撮像する放射線被ばくのない検査です。
SIEMENS社製1.5T Avantoを使用し様々な部位、疾患に対して必要な高画質な画像をMRI専門技術者の指導のもと提供しています。
特に頭部(脳)や脊椎、四肢、関節、乳腺、子宮、卵巣、前立腺等の病変の抽出能に優れています。
さらに造影剤を使用せずに頭部の血管はもとより下肢まで全身の血管を抽出することができます。
頭部では脳梗塞や動脈瘤の検出能に非常に優れており脳ドックも行っています。
脊椎では痛みやしびれの原因となる椎間板ヘルニアの診断に有用な検査です。
四肢、関節ではレントゲン写真でわかりにくい骨折や靭帯、腱板、半月板の損傷などを明瞭に抽出することができます。
乳腺ではMRI検査でしか抽出できない乳がんが存在すると報告されており(乳がん診療ガイドライン2008検診・診断から引用)非常に有用な検査であり、高分解能・高画質な画像を提供しています。
骨盤内臓器では組織コントラスト分解能が高く婦人科疾患の病変評価や診断には非常に有用な検査です。
心臓検査では、CINE動画による心筋壁運動評価や心筋血管拡張剤を用いての負荷心筋血流検査により心筋虚血評価および遅延造影による心筋梗塞部位の評価を行っています。
全身検査では拡散強調画像によるPET画像に類似した腫瘍や転移検索も行っています。
次のような方は検査を受けることが出来ません。
・心臓ペースメーカーを使用している方(最近のMRI対応のものは検査可能)
・人工内耳を埋め込まれている方
・稼働型義眼を装着されている方
・脳動脈クリップを装着しておりMRI対応であると確認がとれない方
次のような方は検査を受けることが出来ない場合もあります。
・閉所恐怖症など狭い場所が苦手な方
・刺青をしている方
・妊娠中もしくは妊娠している可能性のある方
・避妊リングを入れている方
・造影剤を使用する検査のとき、気管支喘息のある方
次に挙げるものは、故障、やけど、画像への影響の可能性がありますので検査前に取り外していただきます。
・金属類 補聴器、携帯電話、腕時計、入れ歯、金属の付いた衣類や下着、かつらなど
・貴金属 ネックレス、ヘアピン、ピアス、指輪など
・磁気カード類 キャッシュカード、クレジットカード、診察券、免許証など
・健康器具 エレキバン、使い捨てカイロ、パワーアンクル
・化粧品類 ラメ入りのメイク(アイシャドウ、アイライン、マスカラなど)
・その他 保温下着、カラーコンタクトレンズなど
X線CT認定技師指導のもと320列マルチCT装置(Aquilion one)を用いて650件/月前後の検査を実施しております。心臓領域の検査としましては、不整脈治療前のマッピング、狭心症の冠動脈評価、バイパス術前後の冠動脈血流評価など積極的に施行しており、RI画像とのfusionなども行っております。
大腸がん検査の1次検査である便潜血検査が陽性となった場合に,精密検査として2次検査の全大腸内視鏡検査を受ける必要があります.当院では全大腸内視鏡検査に羞恥心など抵抗を感じる患者さんに対して,バリウムを用いた注腸検査に代わり大腸CT検査を行っております.
大腸CT検査とは,腹部のCT撮影を行いコンピューターで3D画像を構築することで,仮想内視鏡画像および注腸類似像を得る方法です.国内外のエビデンスとして全大腸内視鏡検査と比較して診断精度が劣らないこと,注腸検査と比較して有意に高いことが挙げられます.その他の利点として,腹部臓器の画像診断も同時に行うことが可能であり検査時間も10分程度で終了します.欠点としては大腸CT検査でポリープが発見された場合は全大腸内視鏡検査が必要となることです.
当院では大腸CT検査を毎日おこなっており,実施件数は全国でも5番以内を誇っております.担当技師もエビデンスに基づいた技術を取得したスキルの高い技師が担当しております.
初産婦の胎児の頭囲と骨盤径の不均衡が起きると帝王切開になる場合があります.その画像診断方法として一般的にX線撮影を用いた骨盤計測を行います.当院では世界初の手法としてCTを用いた児頭骨盤計測を行っております.従来のX線撮影と比較して胎児および母体の被ばくが各段に低く,より正確な計測が可能となっております.
部位 | 項目 | DRLs2020 | 舞鶴共済病院 |
頭部単純ルーチン | CTDlvol(mGy) | 77 | 37 |
DLP(mGy・cm) | 1350 | 793 | |
胸部1相 | CTDlvol(mGy) | 13 | 10 |
DLP(mGy・cm) | 510 | 427 | |
胸部~骨盤1相 | CTDlvol(mGy) | 16 | 14 |
DLP(mGy・cm) | 1200 | 1143 | |
上腹部~骨盤1相 | CTDlvol(mGy) | 18 | 12 |
DLP(mGy・cm) | 880 | 646 | |
冠動脈 | CTDlvol(mGy) | 66 | 17 |
DLP(mGy・cm) | 1300 | 1190 |
様々な部位、疾患に対して必要な高画質な画像を核医学専門技師の指導のもと提供しています。ガンマ線という放射線を放出する少量の放射性医薬品を静脈から注射し、検査用のベッドの上で静かに横になっている間に、専用のガンマカメラで体の中の様子を画像化(シンチグラム)にする検査です。多くの場合、患者さんが検査用のベッドに30~60分静かに横になっている間に検査は終了します。(放射性医薬品を投与してからら検査開始までの時間は検査の種類によって異なります。)
ですから、患者さんにとって大変苦痛の少ない検査法です。静脈から注射するほかに、放射性医薬品によっては、カプセルを飲んでいただくものや、呼吸によって吸入していただくものなどがあります。
GE社製 Discovery NM630 |
脳血流SPECT
脳梗塞、認知症、てんかん、脳腫瘍などさまざまな病気の脳内への放射性医薬品の集まり方の違いで、脳機能の異常を調べるために行われます。認知症の診断では、原因が脳血管障害によるものか、アルツハイマー病によるものかを判断することも可能です。
心筋SPECT
心臓への放射性医薬品の取り込まれ方の違いにより、心筋の血流や機能を見るために行われます。
また、負荷心筋シンチグラフィーがよく行われ、運動負荷や薬剤負荷により負荷時と3時間後の安静時を比較することで虚血や梗塞を診断することが可能です。
負荷時と安静時の比較画像(↑:虚血部位) |
骨シンチ
骨の代謝や反応が盛んなところに放射性医薬品が集まることを利用して、骨腫瘍や骨の炎症、骨折の診断ができます。
RI内用療法(前立腺の骨転移)
骨シンチグラフィで陽性像を呈する骨転移に対し、治療・疼痛緩和目的でRI内用療法(ゾーフィゴ治療)を行っています。(ゾーフィゴ静注は骨シンチの集積部位と同じ部位に集まります。)
インターベンション認定医を中心にインターベンションエキスパートナース、血管診療認定臨床検査技師、体外循環技術認定臨床工学士とともにインターベンション専門診療放射線技師としてチーム医療をおこなっており、専門的な知識と技術をもとに最新の医療技術に対応した血管撮影およびインターベンションの支援体制を図るとともに、放射線機器の安全管理と放射線防護の最適化に努めております。
撮影装置はシングルプレーンとバイプレーンの2台が稼働しており、心臓カテーテル検査(CAG) 500件/年、経皮的冠動脈インターベンション(PCI) 250件/年、下肢閉塞性動脈硬化症に対する治療(EVT) 100件/年、不整脈治療として先端に電極のついたカテーテルで焼灼治療行うカテーテルアブレーション(ABL) 120件/年、ペースメーカー移植術 30件/年、肝細胞がん治療の肝動脈科学塞栓術(TACE) 10件/年が治療実績となっております。
バイプレーン IGS620 | シングルプレーン IGS520 |
経皮的冠動脈インターベンション(PCI)
経皮的冠動脈インターベンションとは血管が血の塊(血栓)で詰まった箇所、細くなった箇所(狭窄)を風船(バルーン)で膨らませた後に金網の筒(ステント)を挿入固定し病変部を治す治療のことです。
ステント圧着時 | |
肝細胞がん治療の肝動脈科学塞栓術(TACE)
肝細胞がんを栄養している動脈を化学物質で塞栓し、肝細胞がんへの栄養血管を塞栓する治療です。
腫瘍を栄養する肝動脈を塞栓しても、周囲の正常肝組織は門脈血という静脈血より栄養され、ほとんど障害されずに腫瘍部のみを選択的に阻血壊死させることができます。
塞栓前 | 塞栓後 |
これらの治療の手技時間を短縮するために一人一人が手技について勉強し、医師が求める画像をいち早く提供できるよう努めています。
X線を用いて骨密度を測定する装置です.骨折や高齢者の寝たきりの原因となる骨粗鬆症の発見に役立ちます.特に閉間近や閉経後の女性は女性ホルモンの働きの低下により骨量が減りやすくなるため,おすすめしたい検査です.
早い段階で発見し,生活習慣改善や治療を受けるべき疾患です.米国のHOLOGIC社の最新装置 (2020年3月) を使用しており,過去の個人データを蓄積しているため経年変化をグラフや数値で知ることも可能です.
当院では検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師がマンモグラフィ検診施設画像認定を取得した装置で撮影を行っております
認定試験は日本乳がん検診精度管理中央機構(以下 精中機構)が行っており、精中機構とは以下の9学会によって構成されております(日本乳癌検診学会、日本乳癌学会、日本医学放射線学会、日本産科婦人科学会、日本放射線技術学会、日本医学物理学会、日本乳腺甲状腺超音波医学会、日本超音波医学会、日本超音波検査学会)。
精中機構による講習会を終了した技師のみが受験資格を有し、試験結果はA,B,C,Dの4ランク分けされ、A,Bのみが検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師と認定されます。認定は資格更新制度であり、最低でも5年に1回は講習会および試験を受けることが義務付けられております。
精中機構が書類審査・臨床画像・ファントム画像・撮影線量について評価を行います。審査に合格した施設のみ認定書が授与され、不合格の施設には審査項目別に改良の方法、留意点などを記述した書類を送付し、再審査を行うこととなっております。認定は3年間有効であり、3年毎に再認定の評価を受ける必要があります。
日本では乳癌罹患率・死亡率について年々増加傾向にあります。乳癌は日本人女性の11人のうち1人が生涯のうちに罹患するといわれております(国立がん研究センターより)。
乳癌は30代から増加しはじめ、40代後半と60代前半にピークを迎えますが、早期発見・早期治療することにより治る可能性の高い病気です。欧米などでは検診受診率の向上により早期発見が増え死亡率の減少が認められております。しかし日本では検診受診率が先進国の中で最低レベルに位置し、年々死亡率は増加傾向にあります。
下記ホームページにて掲載されております。
認定技師; http://www.qabcs.or.jp/mmg_g/list/list.html?pref=26
認定施設名; http://www.qabcs.or.jp/mmg_eva/list/list.html?pref=26