国家公務員共済組合連合会 舞鶴共済病院
  日本医療機能評価機構 認定病院  地域医療支援病院認定施設

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病院理念


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患者さんの権利と医の倫理

当院では患者さんと医療者が対等な関係で、お互いの信頼に根ざしたパートナーシップを築いていくことが最も大切なことであると考えています。
そのために、患者さんからご自分の病気や治療に関して、ご意見や要望を聞かせていただき、また、医療者が行おうとしている医療を十分に理解し、納得していただいた上で、相互に協力をしながら医療を進めていこうと努力しています。

平成18年3月1日 施行
平成22年12月1日 改定

患者さんと医療者のより良いパートナーシップの方針

病院

当院は患者さんに良質で安心していただける医療を提供いたします


病院の基本方針

良質で安全な医療
私達は安全で質の高い医療をめざし患者さんの信頼を得るよう全力を尽くします。
患者さんを中心とした医療
私達は患者さんの人格・権利を尊重し充分な説明を行うとともに患者さんの了解のもとに医療を行います。
地域との積極的な連携
私達は地域の医療ニーズに応え地域と密接な連携を大切にいたします。
持続可能な医療の提供
私達は当院の特色・特長を生かした医療を継続します

患者さんの権利

人格を尊重される権利
個人の人格、価値観などが尊重される権利があります。
良質な医療を受ける権利
性別、年齢、民族、障害などによって差別されることなく、安全で良質な医療を受ける権利があります。
情報を得る権利
すべての自己情報を知ることと、十分な説明を受ける権利があります。
自ら決定する権利
病院・治療法について選択・拒否・変更する権利があります。
プライバシーが守られる権利
診療の過程で得られた個人情報の秘密保持やプライバシーが保護される権利があります。

安全な医療の提供

 患者さんに安全な医療サービスを提供することは医療の最も基本的なことです。 私たちは、一丸となって安全な医療を提供します。
医療は患者さんのためのものであって、主役である患者さんが医療に参加することが、安全に医療を提供するためにも大切です。
 患者さんの安全を守るために、病院のさまざまな場所でご自分のお名前を名乗っていただくなど病院の安全対策にご協力いただいています。また、患者さんと医療者との対話によって、医療内容に対する患者さんの理解が進むとともに、お互いの理解が深まります。

「根拠に基づいた医療(EBM)」「インフォームド・コンセント(説明と同意)」「セカンド・オピニオン」

 患者さんに安全な医療サービスを提供することは医療の最も基本的なことです。 私たちは、正しい医療を提供するために「根拠に基づいた医療(EBM)」を実践します。また、私たちは、患者さんが受ける医療の情報について、事前に正確に患者さんに説明し同意を得ます(インフォームド・コンセント)。しかも、その説明は十分に患者さんに理解されたことが確認できなければなりません。病気やケガの診断や治療法について、患者さんにより良く理解していただくために、私たちはセカンド・オピニオン制度(他の医師や他院の医師の意見を聞くこと)の利用を推進しています。

インフォームド・コンセント(説明と同意)方針

当院におけるI.Cの実践は、下記のとおり「患者さんの権利」を尊重した取り組みを行う。

患者さんへの説明に対する医療者側の取り組み

医療者は、患者さんの要望に応じた診療情報を提供し説明する義務がある。 また、その際には平易な言葉で説明するように努めること。 具体的には、表現の工夫(専門用語は出来るだけ使用しない)、 図やパンフレットの使用や作成を心がける。

すべての自己情報を知ることと、十分な説明を受ける権利があります。

診療の過程で得られた個人情報の秘密保持やプライバシーが保護される権利があります。

患者さんの理解を深めるため、 説明内容及び情報提供内容を患者さん ・ 医療者側の共通の資料として、重要な説明事項は複写を行い、一部は患者さん保管、もう一部は診療録に記録として残すものとする。

患者さん自身が診療情報(診療録、検査記録等)の閲覧や複写を求められる場合は、当院の「診療情報提供(開示)に関する実施要綱」に基づき、速やかに開示する。

個人情報保護の立場から、患者さん本人の許可無しに第三者(家族を含む)に診療情報を漏らしてはならない。なお、第三者に伝える必要がある場合には、患者さんが指名したKey personに伝えるものとする。

患者さんのプライバシーに触れる事柄(家庭事情、病名、病状など)に関する説明は、個別の 室で行うこととする。

患者さんが他の医師、他の医療機関での相談(セカンドオピニオン)を希望される場合は、病状等を考慮し必要な診療情報の提供を行う。

予後不良の疾患(例えば悪性腫瘍)に関しても、出来る限り患者さんの権利に即して、患者さん本人が希望する適切な診療情報の提供を行う。ただし、患者さんの性格、家庭環境、社会的背景などを考慮して、医療者側の裁量で説明内容に多少配慮を加えてもよいが、その旨は患者さんが指名したKey personに伝えるものとする。

新薬の治験、新しい治療法の開発を目指す臨床研究的な性格を含む、医療、体外、受精、臓器移植、遺伝子治療、脳死判定など倫理基準や法律に触れる医療は、事前に病院に答申し所定の手続きを行うこととする。

理解能力や同意能力が問題となる患者さんや医療(精神科医療、小児、認知症性、老人、救急医療等)に係る説明では、保護者や後見人が付き添いの上行う。

医療者側の重要事項説明に対する患者さんの同意は、原則として患者さんの署名をもって記録を残すものとする。

パートナーシップのための具体的な内容

入院案内や院内掲示に「病院の基本方針」や「患者さんの権利」を掲示しています。

医療者は、患者さんやご家族のお考えをお尋ねします。

医療者は、患者さんに理解していただけるよう十分な説明をします。

他の医師や他院の医師の意見を聞くセカンド・オピニオン制度を推進しています。

患者さんと医療者が情報を共有するため、「クリニカル・パス」を活用して治療の流れを理解していただいています。

患者さんの転倒の危険性について評価し対策を立て、患者さんやご家族と協力して転倒防止に努めます。

患者さんやご家族に理解していただける栄養指導や服薬指導をしています。

患者さんやご家族が病気を理解していただけるよう勉強会の開催やパンフレットを配布しています。

合同カンファレンスや担当者会議など、患者さん・ご家族と医療者が一緒に考え、意見交換する場をもっています。

患者さんやご家族の会の活動を支援しています。

舞鶴共済病院職業倫理

当院職員は、職責の重大性を認識し、医療を通じて人と社会に貢献します。

職員は、患者さんの人格・権利を尊重し、心温かく接するとともに、医療内容やその他必要な事項についてよく説明し、信頼を得るよう努めます。

職員は、患者さんの個人情報の保護に関して、当院の基本方針、院内規則を遵守し職務上の守秘義務を果たします。

職員は、医療の公共性を重んじ、医療を通じて社会の発展に尽くすとともに、法規範を遵守します。

職員は、医療従事者としての尊厳と責任を自覚し、教養を深め、人格を高めるように心掛けます。

職員は、生涯学習の精神を保ち、知識と技術の習得に努めるとともに、その進歩・発展に尽くします。

職員は、互いに尊敬し合い、良き協力関係のもとに医療に尽くします。

職員は、自己の健康管理に努め、清潔さを保ち、華美にならないよう心掛けます。

職員は、患者さん・ご家族から金品を受け取りません。

患者さんやご家族に協力していただきたいこと

医療の主役は患者さん自身です。私たちは患者様の病気やケガを治すお手伝いをしたいと考えています。

アレルギーやこれまでの病気やケガのことなど、ご自分の健康に関することは出来るだけ詳しく教えてください。

私たちの説明が判らない場合や納得できない時は、遠慮なくお尋ね下さい。

他の医師や他院の医師の意見を聞くことについて、遠慮なくお申し出下さい。

医療の安全を確保するための規則や他の患者さんとの共同生活を維持するための約束事をお守り下さい。

安全な医療を提供する努力をしていますが、残念ながら医療に絶対はありません。常に意図しない結果が起こる可能性があることをご理解下さい。

当院は、研修医、医療技術学生、医学生、看護学生などの研修施設となっております。厳重な指導のもとに研修を実施しておりますのでご理解・ご協力をお願いします。

職員は、患者さん・ご家族から金品を受け取りません。

終末期医療の基本方針

<基本精神>

患者の意思を尊重し、真に患者にとって必要とされる医療を提供していく。


<定義>

すべての疾患を対象とする。終末期状態とは、原疾患に対する治療などを行っても、効果が期待できない状態を指す。患者の状態を踏まえて、医療・ケアチームの適切かつ妥当な判断により判定する。


<適切な意思決定支援に関する指針>

意思の確認

医師などから適切な情報提供と説明がなされ、それに基づき多職種からなる医療・ケアチームが十分に情報共有し、本人の意思決定を基に医療・ケアを提供する。
患者の意思は変化しうるものを踏まえ、患者自ら意思が伝えられるよう、患者との話し合いを繰り返し行うとともに、考えの表出を助けるよう医療・ケアチームがアドボケート(権利庇護者・代弁者)する。
可能な限り患者の意思を尊重し、家族の意向にも十分配慮すべきである。

患者の意思確認ができない場合で家族が患者の推定意思が確認できる場合には、それを尊重する。

家族が患者の推定意思が確認できない場合には、患者にとって何が最善かを家族と十分に話し合い、患者にとっての最善の治療方針をとる。
家族がいない場合及び家族が判断を医療・ケアチームに委ねる場合にも、患者にとっての最善の治療方針をとることを基本とする。

家族の中で意見がまとまらない場合や、医療従事者との話し合いの中で合意が得られない場合などについては、緩和ケア委員会・倫理委員会などで検討・助言を行う。

治療方針の決定

患者の意思を反映し、それぞれの患者に適した治療を実施していく。

アドバンス・ケア・プランニングなど延命処置を含め、終末期の医療行為について、事前に意思の確認をすることが望ましい。

患者家族、医療者の意見が分かれたときの対応として、多職種の医療従事者から構成される医療・ケアチームによって、医学的妥当性と適切性をもとに慎重に判断し、話し合いの場を設定し、納得した上で治療方針を決定していく。

<終末期における治療など>

苦痛緩和: 苦痛緩和の解消のために最大限の努力をする。

過剰な延命治療: 「過剰な延命治療」は避けるべきであり、末期の患者が延命治療の拒否を申し出ているときには、これを尊重して治療を実施する。

DNAR(do not Attempt resuscitate)の確認:DNARの意思を事前に確認しておく
DNAR方針が決定した場合、これに従うものとする(同意書別紙あり)。

リビングウィル: リビングウィル(書面)が提出された場合、最終判断は主治医が行う。判断に迷う場合は、倫理委員会において検討する。

セデーション: あらゆる治療を試みても改善しない末期の症状に対して行う最終的な治療方法との認識のもとに行う。

<積極的安楽死について>

直接に患者の生命を終わらせる技術は法律上許される行為ではなく、当院でも行わない。

<家族へのケア>

家族の支援のもとで患者が穏やかに過ごすことができるよう、環境を整備する。

家族自体が精神的・社会的課題を乗り越えていけるよう、情報提供や助言を行う。

在宅看取り希望患者の支援については、多職種と協働し、適切な医療機関との連携をはかる。

生殖医療の基本方針

出生前診断
(1)母体血清マーカー
クアトロテスト検査など母体血清マーカー検査は、全妊婦に対して、検査の目的、便益、限界に関して、十分な説明を行い、希望者にのみ検査を実施する。
(2)胎児超音波検査におけるNT(nuchal translucency)
NTに関する情報は、妊婦またはカップルには原則として伝えない。 情報提供する場合は、検査の限界を含めた十分な説明を行う。
(3) 胎児超音波検査におけるその他の形態異常
胎児超音波検査から得られる形態異常に関する情報は、基本的には妊婦またはカップルに伝える方針とする。 (4) 羊水穿刺、絨毛採取
羊水穿刺、絨毛採取など侵襲的な出生前診断は、適応を慎重に考慮して実施 する。
不妊治療
配偶者間人工授精(artificial insemination by husband`s semen, AIH)のみを行う。
人工妊娠中絶
基本的には、妊婦の意志決定を尊重するが、妊婦(及び配偶者)に十分な情報を提供し、カウンセリングを行う。

宗教的輸血拒否に関する診療指針

診療指針の基本方針

当院では、「輸血を拒否する患者さんに対して、無輸血での治療を原則とするが、輸血なしでは生命の維持が困難となった場合は輸血を行う(※相対的無輸血)方針」である。

宗教的理由による輸血拒否は患者さんの権利としてあくまでも尊重し、輸血以外の治療手段の提供に努力する。

この相対的無輸血治療の方針に同意が得られない場合は、他院での治療を勧める。

緊急搬送され病状が重篤で、転院することが出来ない場合で、かつ、本人あるいは自己決定権代行者(代諾者)の輸血拒否の意思が強く医療者の説得に同意を得られない場合には、「病院長、当該科長の判断で本人の意思に沿って、輸血以外の治療を継続する」こととする。

未成年者の場合の自己決定権代行者(代諾者)の決定は、2008年2月に輸血関連学会の合同委員会が示したガイドラインに準拠する。

※用語説明

絶対的無輸血:患者さんの意思を尊重し、たとえいかなる事態になっても輸血をしないという立場や考え方。
相対的無輸血:患者さんの意思を尊重して、可能な限り無輸血治療に努力するが、「輸血以外に救命手段がない」状態に至った時には輸血を行うとい う立場や考え方。

平成18年3月1日 施行
平成22年12月1日 改定

関連施設

すこやかの森は、家庭や地域との結びつきを大切に、介護を必要とする高齢者の自立を支援し、家庭復帰を目指す施設です。

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